ここ最近、筆者がiPhone15を使っている上で感じることがある。それは「発熱問題」だ。
前機種として使っていたiPhone12に比べバッテリー持ちの向上や、USB-Cへの端子変更といったメリットは確かに大きかった。
だが、それと引き換えするかのようにこのiPhone15、とてつもなく発熱する。
「いや、発熱ぐらいするやろ」と思う人もいるかもしれない。
ただ、iPhoneの場合、過度な熱制御によって発熱時には使い物にならなくなる。
ちょっとやそっとではない。
フリーズするレベルで発熱する。
発熱時にX(Twitter)などを閲覧しようものなら、60fpsどころかAAAタイトルのゲームを低スぺマシンでするようなフレームレート(体感5fps)にまで落ちる。読み込みも遅い。
Androidで以前発熱で話題になった「Snapdragon8gen1」や「Snapdragon888」と同じような感覚を受けた。
なぜこれほどまでに発熱するのか。
そしてその解決方法(暫定処置)はどうすれば良いのか。
発熱はいつ起きる?
iPhone15が発熱を特にする場所を探してみた。
筆者が日常で使っている上で、「家ではあまり発熱しないぞ?」と思う場面があった為だ。
じゃあ、一体どこで発熱するのか。
以下の条件の下で検証してみた。
- LTE接続時(Wifiは接続しない)
- バッテリー80%以上(電源は接続しない)
- au回線(povo2.0)
- iPhone15(無印)iOS17
- X(Twitter)、YouTube、TikTok、Yahooニュース
1.電車内(時速100km/h、室温26度)
列車内は立ち客多めの状況下。
X(Twitter): 使用開始5分後に発熱→クラッシュ(OS再起動)
YouTube:特に問題なし
TikTok:特に問題なし
Yahooニュース:特に問題なし
2.汽車内(時速50km/h、室温25度)
列車内は若干の立ち客。
X(Twitter):使用9分後に発熱→動作低下
YouTube:特に問題なし
TikTok:特に問題なし
Yahooニュース:特に問題なし
3.ショッピングモール内(室温27度)
通路は人少なめ。
X(Twitter):特に問題なし
YouTube:突然クラッシュ(発熱無し)
TikTok:特に問題なし
Yahooニュース:特に問題なし
4.自宅内(室温25度)
X(Twitter):使用開始15分後に若干の発熱
YouTube:特に問題なし
TikTok:特に問題なし
Yahooニュース:特に問題なし
5.屋外(気温36度)
人はそこまでいない公園。
X(Twitter):使用開始4分後に発熱→画面輝度大幅減、動作困難
YouTube:使用開始10分後に若干の発熱→20分後にそこそこの発熱、画面輝度減
TikTok:使用開始15分後に発熱、画面輝度減
Yahooニュース:発熱はあまりないものの、画面輝度減
検証の結果、大抵どこでもX(Twitter)は発熱し、屋外ではどのアプリを使っても使用に支障をきたすことが判明した。
発熱対策方法
ここからは具体的な発熱対策を紹介する。
ただあくまでも「暫定処置」なので、根本的な問題〈ハードウェア設計上の問題点(CPUや冷却機構)〉は解決不可能。
発熱対策に最も効果的なのは「買い替える」ことだが、そうそう簡単に出来るわけがない。
そのため、如何に発熱を抑え、逃がすことが出来るかに論点を当てて紹介する。
冷えピタシート(スマホ用〉
スマホを冷却する際、「保冷剤」を使用すれば良いのでは?と思われる方もいるが、保冷剤は非常に危険である。
最近のスマホは防水性能はあるものの、保冷剤などでの急冷は結露のリスクがあり、故障に繋がりかねない。
そんな中、このエレコムの冷却パッドは結露を防ぎつつ、冷却が出来るという優れものだ。
また、繰り返し使用可能なので、その点も便利だ。
ケースを変える
スマホのケースを変えることで、熱を逃がしやすくなる。
おすすめはナノカーボン製のケースだが、それ以外にも排熱効率が良いケースは何種類もあるので、自分に合った最適なものを選んでもらいたい。