ANPKBlog

スマホ・PC・通信関連の記事を投稿中!

MENU

Pixel9「ステマ」と「批判」に二極化。まともなレビュアー消える

 2024年8月に発売されたGoogleの新型スマホ「Pixel9」。

発売前後からGoogleの提供による忖度レビューか、ガジェット好きによる批判レビューのどちらかに二極化した。

前者の場合はステマとも言えるレビュー内容で、Googleの都合の悪い点は一切深堀されない。

逆に後者の場合は、良い点もあるのにも関わらず、重箱の隅をつつくかのように批判記事を永遠に量産し、PVを稼いでいる。

どうしてこのような状況になったのか。推察してみる。

 

 

大幅値上げだがそうでもない

今回のPixel9は、昨年発売されたPixel8に比べおおよそ1万円の値上げとなっている。

競合のAppleiPhoneの無印モデルiPhone15は124,800円~とiPhoneと比べても4,000円高い。

ただ、事前予約時に過去のPixel・スマホの高額買取やストアクレジットによる還元もある為、この価格ははっきり言ってあてにならない

 

じゃんぱら HPより

中古スマホ売店じゃんぱら」の執筆時点(9/1)の価格を見ると、公式の定価から既に2万円ほど低い。

中古品に至っては10万円をすでに切っている。

ここまで相場が急速に落ちるスマホも珍しいが、これには理由もある。

 

Tensor G4 進化してない

Pixel9に乗っているチップセットGoogleオリジナルのTensorG4

前世代のPixel8に乗っていたTensorG3と比べて、実際のところあまり進化していない。

というよりTensorG4はG3の焼き直し(アレンジ版)と言える内容になっている。

詳しい話はここでは省くが、本来TensorG4は大幅進化を遂げるはずった。

それが都合によって上手くいかず、微妙な進化に留まった。

 

aシリーズとの違いを感じられない

Pixel8a

Pixelといえば廉価モデルとして「aシリーズ」を発売しているが、Pixel6a以降、前年に発売された無印やProモデルと同じチップを乗せつつ、コスパの良いスマホとして謡っている。

だが、その反面前年に発売される無印・Proとの違いをあまり感じられないというデメリットがある。

この点はGoogleの戦略に対し疑問が生じる。

少なからず「aシリーズでいい」という層は多いだろう。

そして無印の立ち位置が微妙であることには間違いない。

 

Googleのばら撒き、結局iPhone

案件動画で注意すべき「たった一つ」の点

 「絶対iPhoneを日常的に使っているだろ」というインフルエンサーGoogleからの莫大な報酬を貰い、プロモーションとしてPixel9を宣伝している。

それは、ガジェット系の人だけでなく有名人であればどんな人もだ。

あからさまに金目的だけに広告を引き受けているであろう人も見かけ、消費者側からすればあまり好感を持たない。

PixelといえばフワちゃんのCM「消しゴムマジック」でより認知度が高まったが、不祥事もあり、Pixelブランドにも幾分かのダメージを追っていたのは確かだ。

 

アンチPixel 

Xiaomi 14 Ultra - Xiaomi Japan

 X(旧Twitter)上では、Pixelに対する批判が非常に多い。

確かにAppleiPhoneSamsung:Galaxyと比べるとPixelのソフト面での作りこみは甘いところも多い。

だが、それでも批判が多い。ガジェット関係の人に。

こういった人たちの多くは中国Xiaomi(小米技術)のスマホを絶賛する傾向にある。

これは、日本国内でXiaomiのフラッグシップスマホ「Xiaomi 14Ultra」が発売されたのも拍車をかけているものと思われる。

なぜ、ガジェット関係の人にPixelは非常に嫌われ、批判が多いのかは大体明確。

「面白みがない」「値段(定価)に対してゲーム性能が悪い」「ゲームが出来ない」「原神がこの値段(定価)でこの画質とか」

特にゲーム性能に関する声が非常に多い。

これは、pixel9のチップセットTensorG4のGPU性能が、他のフラッグシップスマホで採用されているSnapdragon 8gen3に比べ、何段階も落ちるという点が指摘されている。

Antutuや動画の書き出し性能などで批判する人も多い印象だ。

ただ、これらの意見に対し個人的に引っかかる点は定価の価格を以てして批判をしている点だ。

前述で「大幅値上げだがそうでもない」という風に言った。

これが何を意味するのかというと定価の値段でレビューをするな、ということ。

Pixelの場合はストアクレジットや下取りの関係で未使用品・中古の価格が日本で下がることは明確。

当たり前だがAppleのようなブランド力はGoogleにはまだ薄い。

なのでGoogleとしてもキャンペーンを行えば価値が下がることなど分かっていることだろう。

このような現状を分かっているのにも関わらず、13万~18万円という定価の値段を引き出して、他社の同価格帯のスマホと比べるのは、無しではなかろうか。

今回のPixel9の場合、未使用品は現時点で無印が10万円、ProXLが13万円ほどだ。

いづれも公式より遥かに安い。

この価格であれば、Pixelのスペックに対してそう悪くも思わないだろうか。

(昔と比べるとそれでも高いのは承知済み)

 

批判をする際は定価の値段を出し、褒めたたえる場合は新・中古の値段を出す。

値段もレビューも乱立しているのが今のPixelだ。